アートバルーン専門店「Berry」代表
鳥取県米子市両三柳3765にあるアートバルーン専門店Berry。Berryを利用した事がない人でも、武野さんの作品は目にした事があるかもしれない。それだけ米子の「祝い事」で利用されている人気店である。
コンセプトムービー
今回の鳥取×働く人は、アートバルーンBerryの代表であり、スペースクリエイターの武野陽子さんです。
Berryさんでは先日素敵なバルーンをプレゼント用に購入させていただきました。その節はありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。気に入っていただけたようで嬉しいです。
鳥取県米子市両三柳3765にあるアートバルーン専門店Berry。
バルーンを使ってハッピーなシーンを「より楽しく」「可愛く」「華やか」に
わかりました。アートバルーン専門店Berryでは、バルーンを使ってハッピーなシーンを「より楽しく」「可愛く」「華やか」にするためのお手伝いをさせてもらっています。
また、バルーンだけではなく、お客様にとっての特別な日を彩るためのプランニングもさせてもらっています。
そうですね。ご要望が明確なお客様もおられるのですが、中には「どういったものがいいか」「他に何かできないか」と検討中のお客様もおられます。
確かに漠然と「バルーンを使いたいんだけど…」という方は多そうですね。
そのようなお客様には、 もちろんバルーンを中心とした提案になりますが、お客様がどのようなシーンで使用されたり贈られるかによって、時には似顔絵の提案をしたり、写真やプレゼントを用意してもらったり。どうすればスペシャルなギフトになるかお客様の気持を大事にして商品提案をさせていただいています。
オープンして7年目
お客様一人一人に沿った提案をしていただけるのですね。
Berryは、開業されてからどれくらいでしょうか。
7年目になりました。数年前に今の場所に移転したのですが、実家が美容院をしていまして、以前はそちらの2階で営業をしていました。
お聞きしてよければ…ご実家の美容院はどちらですか?
当初は実家の美容院の2階で営業していた
はい。美容室ですので、婚礼の着付けで来られているお客様を中心に興味を持っていただいて、利用していただく事が多かったですね。
なるほど。確かに口コミでも広がっていきやすいですね。
現在は、どういったお客様のご利用が多いですか。利用シーンや年齢層など、教えてください。
ご利用シーンは、個人では結婚式、誕生日、出産祝い、送別など各種記念日からお見舞いまで幅広くご活用頂いています。法人やお店の方だとイベントの飾付、開店周年記念などです。
ありがたい事に幅広い年齢層の方にご利用してもらっています。中にはご年配の方もおられますよ。
最近では「インスタ映え」を意識した注文が多い!
Berryさんのバルーンは色々な場所でお見かけします。
花の代わりに贈ったり、最近では「インスタ映え」としてご購入される若い女性の方もおられます。
シチュエーションによって色を変えたり、形を変えたりしているのですが、「インスタ映え」のためにご購入されるお客様に対しては、彩り華やかにキラキラしているものを作って提供させていただきました。
かなり「インスタ映え」しそう(笑)
逆に言えば、控え目なテイストであったり、シックなテイストで制作依頼をさせてもらう事もできるのですか?
はい、対応させていただいています。シックなデザインでも華やかさは損なわないよう心掛けています。
プレゼント用でも、メインのプレゼントに添える場合もありますし、お店の飾り付けの際も、お店の雰囲気によっては、シックなデザインでご提供させていただく場合があります。
キャラクター物や特定のイメージがある場合、要望に沿って制作をしていただけますか。
明確なイメージをお持ちのお客様の場合は、ヒアリングさせてもらった内容に極力お応えできるように努力します。
キャラクター物に関しては、取り扱っているもの、お取り寄せできるものであれば、ご用意いたします。
店内は「インスタ映え」しそうなバルーンでいっぱい。
キャラクターは「ミニオン」「ユニコーン」がトレンド
キャラクター物は、小さなお子様に人気がありそうですね。最近の人気のキャラクターを教えてください。
お子様だけじゃなく、最近の10代や20代の若い方に人気があるのは「ミニオン」や「ユニコーン」ですね。
小さいお子様に人気なのは「アンパンマン」です。
バルーンの予算は?
私もそうなのですが、初めて利用されるお客様は予算感覚がわからないと思います。一般的な予算規模や費用感を教えてください。
例えば、小さなバルーンを1つだけの場合ですと¥300という安い物もあります。
プレゼント用ですと、大体¥5,000~¥15,000程度が相場でしょうか。
室内全体をバルーンでデコレーションする場合は、数や広さによって高くなりますが、ご予算に応じて対応させてもらっています。
相手方にプレゼントしたり、お店の飾り付けの場合ですと、バルーンがどれだけ日持ちするのかが気になると思います。その日限りではなく、イベントの期間が数日間続く場合とか。
そのあたりの情報も、ヒアリングの段階で教えていただきます。
ゴム製のバルーンは短いですね。浮いているバルーンは割と長いです。
バルーンは温度の影響を受けやすく、寒過ぎても暑過ぎても寿命が縮まってしまいます。物によりけりではあるのですが、極端な室温ではない限り、1ヵ月から2か月持つものもあります。
発送も可能
はい、発送もさせてもらっています。中にはお客様とお会いせず、メールやお電話でのやり取りでご注文していただき、発送させてもらうケースもあります。
鳥取県西部エリアでしたら、私が直接配送する事もあります。
お店のデコレーションも武野さんにしてもらえるのですか?
はい。規模によっては、お店の作業場で途中まで仕込んでおいて、現地で作業と設置込みでさせてもらっています。
私一人では手が及ばないような大きな行事の場合でしたら、仲間に手伝ってもらう事もあります。
所要時間・日数について
発注してから、どれくらい日数がかかるものなのでしょうか。
他にご予約がなくお店に在庫があるものでしたら、当日対応も受け付けています。
スペシャルなものだと…少々考える時間がほしいですね(笑)また、バルーンと一緒に似顔絵を飾り付ける物だと、似顔絵を描く期間として2週間程度見ておいてほしいです。
バルーンの種類は豊富で、特定のキャラクターを希望する場合、取り寄せで制作もしてもらえる。
スペースクリエイター「武野陽子」
どのようにアートバルーンの世界に飛び込んだのか?武野さん自身について、語ってもらいました。
県外で不動産や建築関係のお仕事をしていました
ここからはスペースクリエイターとしての武野さんに迫っていきたいと思います。
Berryを開業される前からアートバルーンのお仕事をされていたのですか。
以前は県外で不動産や建築関係のお仕事をしていました。Uターンでこちらに戻ってくる際に、「変わっている仕事」「面白いと思ってもらえる仕事」をしたいと考え、この仕事を選びました。
独学で学ばれたのでしょうか。誰か、師匠のような存在の方はいますか。
「独学」という事になると思いますが、バルーン自体はそれ程難しいものではありません。例えば、基本的な機材の使い方などは学ぶ必要がありますが、センスやインスピレーションの方が重要だと考えています。
正解がない仕事ですので、日々勉強ですね。
「お客様も楽しい」「私も楽しい」ところが好き!
「お客様も楽しい」「私も楽しい」ところですね(笑)
また、ただ楽しいというだけではなく、バルーンを通じて色々な方と出会ってお仕事をさせてもらって実感したのですが、バルーンという「目に見える物」ではなく「目に見えない物」で繋がっていきたい、という気持ちが強くなりました。
バルーンは確かに「物」ですが、お客様にとっての大事な日、会社やお店にとっての特別な日を一緒に祝って、私までハッピーな気持ちにさせてもらえる、そんな素敵な仕事です。
これまでアートバルーンのお仕事をされてきて、嬉しい瞬間やエピソード等があれば教えてください。
うーん、嬉しい事ばっかりですよ(笑)
一つ挙げるなら、お父さんと小さなお子様がお店に来られて、子供さんのためにご購入を検討されているのかな?と思っていたのですが、よくよく聞くと実はお母さんが2人目の出産前のようで。
出産をされて病室に戻って来る間に、バルーンでいっぱいに飾り付けたいというお客様でした。光景を思い浮かべるだけで、幸せな気持ちでいっぱいになりました。
大変だったお仕事ってありますか?
それは、心温まるエピソードですね。その発想に至るお父さんと子供さんが素敵ですね。
逆に大変だったプロジェクトはありますか?
屋外の大規模なものは大変だったものもありますね。風が強い日は、バルーンと相性最悪です(笑)
設置に2か月かかるようなプロジェクトもあったのですが、最初の方に飾り付けたバルーンのメンテナンスをしながら作業をしないといけないので、気を遣いました。
大事なのは「物を売らない」こと
武野さんがお仕事をされる上で、大事にしている事、こだわりがあれば教えてください。
先程も少し話が挙がったのですが「物を売らない」事です。
アートバルーンという性質上、お祝い事で来られるお客様が多いですので私自身が気持ちを乗せる、制作の段階からお客様に笑顔になっていただく事を意識して仕事をするように心がけています。
確かに、納品された物がどんなに素晴らしくても、担当者の方が淡泊だと少し物足りないかもしれないですね(笑)
イベントでバルーンリリースなどもされておられましたが、その時の事を教えてください。
仲間に協力してもらって1000個のバルーンをリリースしました。その時の動画もあるのですよ。
少し気になったのですが、リリースして飛んで行ったバルーンはどうなるのですか?
そこは気になりますよね(笑)
飛んで行ったバルーンが大気圏外に入ると、爆発して粉々になるようになっています。
武野さんの作品や実績を見させてもらうと、確かにバルーンという物を売るだけではなく、お客様一人一人に対してのプランニングを大切にされているように思いました。
可愛いバルーンを見て終わり、ではなくお客様のゴールを意識して提案させてもらっています。
例えば、企業のイベントでバルーンを配るような内容でしたら、私が配るよりも担当者の方が配った方が良いです。もちろん、私がその部分もお手伝いさせてもらっても良いのですが、担当者の方が配った方がバルーンを受け取った来場者の方と、その後の商談の話に繋がりやすいです。
真剣な表情でバルーン制作をされる武野さん。
若者へメッセージ
武野さんのようなアートバルーン職人になりたい若者は、どこでどのように学べば良いでしょうか。
私もまだまだ目標とされるような存在ではありませんが…(笑)
自分のセンスを信じて、物を販売するだけに終わらないような関係を、お客様と築いてってほしいです。
こういった仕事は正解がありませんし、正解があったとしても一つではありません。お客様が何を求めているのか、そこに自分の楽しみを見出せるのか、を考えて目指してほしいです。
最後に
これからのBerry
いよいよインタビューも終盤です(笑)
今後のBerryさんの目標があれば教えてください。
もっと楽しく、大勢の人とバルーンを通じて繋がっていきたいです。お客様の笑顔が増える、お客様がプレゼントする相手の方の笑顔も増える、そんなお店にしていきたいです。
読者の方・お客さんへメッセージ
最後にこのページの読者の方、Berryのお客さんに向けてメッセージをお願いします!
カラフルなバルーンでハッピーなシーンを彩るためのお手伝いができるように、今後も頑張っていきます。宜しくお願いします!
本日の鳥取×働く人vol.7はアートバルーン専門店、Berryの武野陽子さんでした!ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。今度は私がpooolさんをインタビューしたいです。(笑)
機会があればお願いします(笑)ありがとうございました。
武野陽子
アートバルーン専門店「Berry」代表
スペースクリエイター,イベントプランナー
県外で不動産や建築関係の仕事に従事。鳥取県にUターンで帰ってくる際に「変わっている仕事」「面白いと思ってもらえる仕事」はないか?と思い、アートバルーンの世界に飛び込む。
バルーンの技術や知識を独学で習得、そして開業。実家が「アツコの美容室」で、その2階で営業をしていた。お祝い事で美容室に来店しているお客さんの目に留まり口コミで広まる。
小さなお店の開店祝い、大きな会社や病院の飾り付け、行事やイベントなど、様々なプロジェクトに携わる。「物を売らない」を信条に挙げ、今日も鳥取県のどこかで誰かの「祝いたい」のお手伝いをしている事だろう。
Webサイト
http://www.balloon-berry.com/
インタビューを終えて
「物」を売らないという考え方、とても勉強になりました。
これからも武野さんの周りはたくさんの「ハッピー」で溢れそうですね。
武野陽子さん、ありがとうございました!
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山陰ペディアの名ばかり委員長。
担当はシステム、デザイン、ライティング。
本業はWebプロデューサー。
好きな事は、ゲーム・アニメ・お酒を飲むこと、歌うこと。
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