概要

カフェインって、最高ですよね。
鳥取ペディアをご覧の皆さんこんにちは、こんばんは。生粋のカフェイン中毒者の筆者です。
年中構わずコーヒーを飲まないと生きていけない筆者ですが、冬になるとその消費量が格段に増えて、寒いせいもあってかトイレにばっかり行っています。
コーヒーの香りはいつ嗅いでも素晴らしくいい匂いですが、冬のキリッと引き締まった空気の中に漂う暖かい香りは、普段より美味しそうに引き立つ感じがします。
そしてコーヒーをより美味しく飲むために欠かせないのが、おしゃれで落ち着いた、居心地のいい空間ですよね。
さて本日は、図書館のように落ち着いた雰囲気の中で、美味しいコーヒーと香ばしいパンが楽しめる米子随一の癒し空間、「LA BAR錦町店」さんをご紹介させていただきたいと思います。

詳細

「LA BAR 錦町店」は米子市錦町公会堂前の大通りに面した「今井書店錦町店」の中にあります。
米子市公会堂の通り、157号線に面した入り口から今井書店に入って整然と並んだ本を眺めながら店内を進んでいくと、奥に行くにつれてコーヒーのいい匂いが鼻腔をくすぐり始めます。その匂いにつられるまま奥を目指すと、柔らかい木の質感と暖かな光で包まれたオシャレ空間が！
そこが、今回ご紹介させていただく「LA BAR錦町店」さんです。

店舗入り口付近には、テイクアウトされるお客さん用に誂えられたベンチが用意してあり、そのベンチの素朴感といい、オススメのメニューが書かれた黒板といい、外観を見てるだけでも心癒してくれるので、店の外で惚けてしまいそうです。
しかし、いつまでも店の前で恍惚な表情を浮かべて突っ立っていては営業妨害になりかねないので、気を引き締めて店内へ。

まず店舗入ってすぐ右手には美味しそうなパンがずらり。
これは、地元鳥取県産小麦を使用して、地産地消にこだわって作られている「麦ノ屋」さんのパンで、焼きたてのパンが並べられるそう。
「麦ノ屋」さんのパンは人気がありすぎて、米子自動車学校の近くにある本店ではいつも品薄状態。
そんな人気のパンが楽しめるなんてこんな幸せなことはありません。早速トレイとトングをとってまずはパン選びを楽しみます。

トングで威嚇をしながらどんなパンがあるのかなぁと見ていると、筆者の大好物であるクロックムッシュが！
黒ごま入りのパンに色味のいいローストハムとトロトロのホワイトクリームがこれでもかとたくさん挟まれている上に、パンには大量のチーズと追いホワイトクリーム。
見ているだけでヨダレが出てきます。
そのほかに、チーズの黄色味が可愛いチーズデニッシュと、砂糖のたっぷり入ったクリームが挟まれているバニラフランスをトレイに乗せて、レジへと進みます。

レジの手前には「LA BAR」自社工房で作られているという可愛いケーキやサンドイッチがたくさん入ったショーケースが置いてあり、それらケーキのテイクアウトも可能とのこと。ちょっとしたお土産なんかにもいいですね。

今回はパンにうつつを抜かしていたので食べられませんでしたが、次回は必ず全種類コンプリートしてみせます。
食べ物の誘惑を断ち切って、レジでトレイに乗せたパンを店員さんに渡し、飲み物を選びましょう。

ファーストインプレッションが良すぎてそのまま友達になってしまいたいくらい愛嬌のある可愛らしい笑顔の店員さんにオススメを聞いてみると、「LA BAR」では毎月季節に合わせたオリジナル限定スペシャルドリンクを楽しめるそう。
今月（筆者が訪れたのは秋口です）は「マロンマロンカフェ」とのことで、その名の通り、香ばしい栗の香りのカフェラテ。
たっぷりの生クリームの上には栗がまるごと乗っているらしく、間違いなく美味しいと確信を得て店員さんの説明の途中で食い気味に注文してしまいました。
こういう月替わりのオススメのメニューがあると、コーヒーショップに来てみたいけど何を頼んだらいいのかわからない！

ということにならなくていいですよね。

さあお会計して、まったりするぞー！
と意気込んだところで、パンも甘いし、飲み物も甘い状態になっていることに気がついて、そして、ちゃんとコーヒーの素の味もレビューせねば！
と使命感にも駆られたのですが、正直コーヒーは好きだけど、そんなに味にうるさいタイプではない筆者。
適当なレビューをしてはお店の方に失礼かも。と、憚られたので、お口の「あまあま」を少しでも抑えられるかなと思い、抹茶ラテを注文してみました。
後述しますが、何の気なしに頼んだこの抹茶ラテ、ただ者ではなかったのです…。

今度こそ会計を終え、カウンター横の受け渡し口付近で、まだかなー、ボケー。と、しようとしていると、店員さんが「お席までお持ちいたしますので、お好きなお席にかけてお待ちください（にこっ）」と声をかけて来てくれました。
だいたいコーヒーショップでは用意ができるまで受け渡し口付近で待ちぼうけていないといけないものだと思っていた筆者は、当たり前のようにそのように声をかけてくれた店員さんがとんでもなく親切な人に感じ、とても嬉しかったのが印象的でした。

お言葉に甘えて空いている席を探そうと店内を見渡すと、どうやら「LA BAR」は分煙を行なっているようで、店舗の奥と手前がガラスで隔てられており、奥が喫煙席になっています。
筆者はタバコを吸わないので禁煙席にしようかと思ったのですが、手前の禁煙席は少し姿勢がきつめのベンチタイプの席なのに対して、奥の喫煙席にはゆったりふかふかそうなソファがあり、取材の一週間ほど前にぎっくり腰になって、腰の調子に一抹の不安を感じている筆者は禁煙席のゆったりソファを陣取ることにしました。
喫煙席のエリアに入って、最奥の一番広い席を確保。ソファに深く腰掛けまったりしていると、このソファがある席だけ少し目線が高いことに気がつきました。
なぜだろうと思い、温め直してくれたパンと飲み物を持ってくれくれた店員さんに聞いてみると、なんと筆者がいるここはステージなのだそう。
不定期でアコースティックライブが開催されるようで、なんてオシャレなんだと感嘆の息が漏れました。機会があればそのライブも観てみたいですね。

さて、花より団子がモットーな筆者は、店内にたゆたうオシャレなジャズをガン無視して麦ノ屋さんのパンに早速食らいつきます。
まずはクロックムッシュから。もう、美味しいの一言に尽きます。
ほのかに甘いトロトロのホワイトクリームに、ローストハムの塩っ気とチーズの香りが食欲をそそって仕方ありません。
コーヒーそっちのけでお腹の虫を鎮めて（コーヒーを飲みに来たんですけどね…）、一度落ち着いてから、マロンマロンカフェに手を出します。
しょっぱいものを食べたら甘いものが食べたくなる効果もあって、くど過ぎず、鼻から栗の甘みを感じられるようなマロンマロンカフェは、まさに口の中を幸せで埋め尽くす至極の一杯でした。

マロンマロンカフェで口の中をあまあまにして、間髪入れずにサクサク生地のチーズデニッシュで追撃し、口の中を甘くすることだけに集中していたのですが、さすがにお腹がいっぱいになって来たので休憩。
ここで例の抹茶ラテの登場です。

筆者は甘党なので全然平気なのですが、意外に抹茶ラテって甘いですよね。
抹茶の渋みがあるとはいえど甘いんだろうな、いえーい、と思って口をつけると、想像と違った味がしたのです。
まず、抹茶の爽やかな香り。
その後ろに、しっかりとコーヒーがいるのがわかりました。
甘みは抑えてあるものの、抹茶とコーヒーの味が一番引き立つバランスで甘みが加えられており、素材の味を楽しめる甘さになっていました。
例えるなら、スイカに塩を振ったら甘くなるような、自然な甘さの引き出し方ですね。

なんて美味しいんだろうと思い、店員さんに話を伺ったところ、普通、抹茶ラテは抹茶にミルクと砂糖を加えて作るそうなのですが、「LA BAR」では、抹茶とカプチーノを使って作っているとのこと。
カプチーノを加えることにより、まるで燻したかのように抹茶の香りが引き立って、その強い抹茶の香りがあるから余分な加糖をしなくても甘くて美味しい抹茶ラテになるということだったんですね。
ここに来て、「LA BAR」の真髄を垣間見れて良かったと胸を撫で下ろして（コーヒーのレビューしてないですから…）、ゆっくり抹茶ラテを楽しんで大満足で「LA BAR」を後にしました。

さて、全くコーヒーのレビューはしていませんがみなさんいかがだったでしょうか。
筆者は、抹茶ラテの例からわかるように、味へのこだわりを感じましたし、サービス、お店の雰囲気のどれを取っても一流のカフェだと思いました。
本当の一流とは、飾って敷居を高くすることなく、いつでも誰でも、また行きたくなるようなたくさんの「美味しさ」を提供できるお店のことなのかもしれませんね。
みなさんも是非、「LA BAR錦町店」で、楽しくほっこりした時間を過ごしてみてください。

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シロ

鳥取ペディアでは、ライターとエディターを担当。 重度のゲームヲタク。コミュ障。 のらりくらり記事を書く。

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