このページの目次
- 1 初の芸人の登場
- 2 向井さんの活動
- 3 芸人、向井登志彦の素顔
- 3.1 絵に描いたようなガキ大将
- 3.2 ガキ大将が高校生からはイジめられっ子!?
- 3.3 片思いのおかげで国体出場!?
- 3.4 ジャニーズ事務所に3回応募
- 3.5 芸能人を夢見て上京
- 3.6 NSCを1日でクビ!?
- 3.7 勝手に掃除をする人に…
- 3.8 掃除を続けてNSCに戻れる事に
- 3.9 フレンチフレンチの誕生
- 3.10 フレンチフレンチ解散、そこに…
- 3.11 『ほのまる』の名前の由来
- 3.12 一緒にステージに立つが、正式なコンビではなかった
- 3.13 二人とも背が高い
- 3.14 仕事以外でも会う程に仲が良い!
- 3.15 今では、相方の雰囲気が心地良く感じる
- 3.16 住みます芸人に選ばれた当時の事
- 3.17 久しぶりに会う同級生は、岡田さんを向井さんだと思い込んでいた
- 3.18 芸人という仕事の魅力
- 3.19 今だから話せる失敗談
- 4 ブロッコリー・おもちゃ畑について
- 5 山陰・鳥取県の話
- 6 最後に
- 7 インタビューを終えて
初の芸人の登場
コンセプトムービー
向井さんの活動
向井さんの紹介
また、それ以外の活動として仲間達と一緒に農業をしたり、『笑式会社おもちゃ箱』というプロジェクト名で福祉施設や児童施設、学校でお芝居をしたりと、地域の皆さんに笑顔を届ける仕事をしています。
直近で印象に残っている仕事
相方がボケたり茶々を入れる瞬間に拡声器を渡すんです。相方に喋らせた後に拡声器を自分に戻してツッコミを入れるというシュールな現場がありました(笑)
意識的に家族と過ごす時間を作るようにしてる
働き方としても、芸人の仕事が入っていない時は農業をしたり、仕事を手伝ってくれる仲間と過ごしたりと、工夫しています。
芸人、向井登志彦の素顔
絵に描いたようなガキ大将
ガキ大将が高校生からはイジめられっ子!?
小中はずっと同じメンバー。でも高校にあがると一からの人付き合いじゃないですか。僕らの世代ってヤンキーがかっこいい!という時代で。
皆からいじめられたというより、ヤンキーグループに目をつけられてしまったという感じですね。
片思いのおかげで国体出場!?
もうね、小学6年生から高校3年生まで、ずっとこの子が好きだったんです。この子に会いたいがためにスイミングスクールに行ってました。
ジャニーズ事務所に3回応募
テレビが一番の大きなメディアだったので、漠然と『芸能人になりたい』と思っていました。だから、ジャニーズ事務所に『お笑い芸人になりたいです』と応募していたんですね。
芸能人を夢見て上京
そこでNSCの人と出会っていなかったら入学していなかったかもしれないですね。
NSCを1日でクビ!?
初日に説明会というものがあって。様々な注意事項の話を聞かされて。その中に「この界隈でたむろしちゃダメですよ」というものがありました。
そしたら、M-1グランプリに出場した時に知り合ったNSCの1個上の先輩が通りがかって、声をかけてくれて。
「お前、本当に入ったんだ!すごいな!」と先輩も答えてくれて。
先輩と仲良くなったり可愛がってもらったら売れるんじゃないか、色んなところに呼んでもらえるんじゃないか、って考えたんでしょう。僕も仲良くないのにコイツ、グイグイ来るな、と(笑)
んで、これもすごい偶然なんだけど、その光景をもっと厳しい先輩に見つかってしまって。「何やコイツら」ってなって。自動販売機の前で説明会受けてた2人がタバコ吸っとるぞ、と。
僕からしたら、コイツ知り合いでもないし(笑)僕が先輩と仲良くしているのに便乗しようとしてきて。でも同罪という事でクビになってしまいました。
1週間くらいは何事もなかったかのように普通に授業受けていたんですけど、いきなり僕とソイツがプロデューサーみたいな人に呼び出されて。バッジを付けているのですが取り上げられて「もうお前らは来なくていいから」と言われて(笑)
勝手に掃除をする人に…
「掃除でも何でもします!」と粘っていたんです。
「勝手にしなよ!したかったらしてもいいけど、それで戻れるわけじゃないから」と言われて。
僕はね…「勝手にしなよ!」を手に入れたんです。
礼儀にはすごい厳しい世界なので、掃除をしている僕に対して同期が「おはようございます!」って力一杯挨拶してくるんです。
掃除を続けてNSCに戻れる事に
お父さんがフランス料理の有名なシェフで料理の鉄人にも出ているような人で、みんなから『フレンチ』って呼ばれている奴で。
フレンチフレンチの誕生
待っててくれたもんだからソイツと組む事にして、安直に『フレンチフレンチ』っていう名前でコンビ作って。
卒業公演の練習の日。
僕だけ卒業して、そいつはクビで。コンビとして卒業できなくて一人になっちゃったんですよ(笑)やばい、俺ピンになっちまったよ、って。
フレンチフレンチ解散、そこに…
本当に面白くない奴で誰とも絡んでもらえないからピンの奴で(笑)
僕もピンでずっとやっていく自信がなかったから、そいつと組んじゃえと。
『ほのまる』の名前の由来
ここまでのお話で晴れて『岡田康秀』さんと組んで『ほのまる』が結成されるわけですが、『ほのまる』の名前の由来は?
オフィシャルでは「細いのと丸いの」がコンビを組んで、少し可愛らしくして『ほのまる』ってつけたという話になっているんですけど。ネタでも言ってるくらい公式の情報なんです。ほそまるからほのまるになったって。
その当時の名前のイメージ、響きがあって。
一緒にステージに立つが、正式なコンビではなかった
そんな関係が続いている時に、吉本側に正式登録しないとクビにする、と言われて。芸人の人数も多いから、よくわからないのがいっぱいいたら把握できなくて困るわけですよ。
でも、それが「3日後までに」っていう感じだったんですよ。
岡田君に、もう正式に組んで登録届けを出そう!という話をして新宿で落ち合って。
コンビ名の話になった時に、イメージが残っていた『ほのまる』を提案して。相方は別にそういうのにNOとは言えない人なんで即決。今となっては細いのと丸いのという後付けができて気に入っていますけど、2年くらいはこの名前にした事を後悔していましたね。
圧倒的にダサいコンビ名にしちゃったな~、って(笑)
二人とも背が高い
バストアップの宣材写真を見るとデコボココンビというイメージを持たれる方もいると思いますが、実は二人とも身長が高いですよね。
相方の岡田君は公式には188cmと言っているんですが、ロケで身体測定した時に191cmくらいあるんですよね。コンプレックスだから低めに言っているんだろうなと、勝手に思ってます。
仕事以外でも会う程に仲が良い!
一緒に携帯ゲームしようと家を行き来していますし、妻は東京の出身なんだけど妻が東京に帰省していた時に、せっかく自由だし誰かと外食しようと思って。そんな日も岡田君を誘って二人でご飯を食べてました。
ありがたい事に行政の偉い人とか、地元の有名企業さんと仕事で打ち合わせをさせてもらう事ってあるじゃないですか。
今では、相方の雰囲気が心地良く感じる
ただ、その常識がなくて無なところが良い方向に働く事もあって。岡田君とも一緒に農業をしているんですが、急に人手が必要になった時に電話して。そしたら「わかった、行く」って言ってくれて。朝の6時とかですよ。
最初は相方の『無』な部分が、お笑いに対してやる気がないんじゃないかと感じる事もありました。「もっとボケろよ!」って。
でも、彼にとってはそれがノーマルな状態な事がわかって。
今は、僕にとって居心地が良いです。
住みます芸人に選ばれた当時の事
僕らの時は3県くらいの住みます芸人の募集があって。70~80組くらい受けてたと思うけど、受かって。
久しぶりに会う同級生は、岡田さんを向井さんだと思い込んでいた
そしたら、皆は僕がプロの芸人になったという衝撃よりも、こんなに太ってしまっていた事が衝撃だったらしくて。facebookでコンビの写真をアップしていて、それを見てくれた皆は、「向井がデブとコンビを組んだ」という認識だったみたいで。
だから、実際に会った時は芸人になったという衝撃よりも、「あ、デブが向井だったんだ」という事で皆驚いていましたね。
芸人という仕事の魅力
とある敬老会の現場で体育館でネタをさせてもらったんだけど。控え室通されて主催者の人に「今日来られている方で一番若い方は79歳です」って言われて。
もうこれがゴリッゴリにスベりましたね。でもこれは、僕らにお年寄りに笑ってもらうような技量がなくて。ただただ、ほのまるは無力でした(笑)
今だから話せる失敗談
うーん、最大の失敗は『相方間違えた』事ですね。
ブロッコリー・おもちゃ畑について
地元で農業に挑戦!
2つ目は友達と堂々と遊びたい(笑)ずっと遊んでいると嫁とかに怒られるわけですよ。農業仕事という大義名分があった上で、仕事をしながら友達と会いたかった。
3つ目が、大切な友達が心を病んでしまって。日の光を浴びると良いって事で、農業を始めました。
農業をエンターテイメントにしたい
自分で植えて収穫してそれを食べる。これを実際に体験してみると、すごい楽しいんです。エンターテイメントとしての農業をもっと確立していきたい。地域の子供達に体験できる場を提供して、笑顔にしたいです。
新鮮な茎の皮をとって食べると美味しいの。スティック野菜みたいな感覚。生でも全然美味しい。
それを浅漬けにして食べると、すごい美味しいですよ。おもちゃ畑で採れたブロッコリーで、是非試してほしいです。
ホームページやSNSでお問合せ可!各スーパーでも取り扱い有
出荷もさせてもらっていまして、丸合の夜見店さん、スーパーマルワさん、駅前のイオンさんで取り扱ってもらっています。「おもちゃ畑」という記載が目印です。
山陰・鳥取県の話
芸人ならではの視点で鳥取県の魅力を語る
お笑いだと『滑稽』である事が武器になるじゃないですか。これに似ているんじゃないかって。落語などでもそうですが、こういう奴の物語が面白く感じる。
地域貢献は鳥取県への恩返し
この地で生まれて育って、今は住みます芸人として活動までさせてもらっている。僕にできる恩返しだと思ってます。
最後に
今後の夢や目標
地元の子供達に有名なオジサンとか、いるじゃでしょ。どこの地方にもいると思うんですけど。お笑いとか農業を通じて、みんなにとってのサンタさんになりたいです。
読者の方にメッセージ
最後はハッピーエンドだよ、という事を知っていてほしいです。そして、少しでも僕にハッピーエンドになるお手伝いをさせてください。最後まで読んでもらってありがとうございました!
芸人/農家
鳥取県米子市出身
1981年9月21日生まれ
小学生、中学生の頃は絵に描いたようなガキ大将。学校の先生からの質問は全てボケのお題。笑いをとったものが勝ち、というルールを敷いていた。同級生には面白い人間が多く、ガキ大将ではあったがツッコミ役に回る事が多かったと振り返る。
当時から芸能人になりたい、お笑い芸人になるんだ、と夢を語る少年だった。ジャニーズ事務所に3回応募するが返事はこなかった。未だに返事を待っているらしい。
高校生になると途端にいじめられっ子に。笑いをとるために学校の庭の池で釣りをするのが周囲は冷ややかな目で見る。ヤンキーグループに目をつけられた。それでも持ち前の性格で明るく振る舞っていた。
学校とは別にスイミングスクールに通う。練習には真剣に打ち込まずに、圧倒的才能で国体出場にまで至る。スイミングスクールに片思いの好きな女の子がいて、その子に会いたい、その子に認めてほしいという気持ちで取り組んでいた。
有名になるなら東京へ、という事で単身上京。右も左もわからなかったが食べていくためにパン屋で働く事に。パン屋の仕事をしながら、「このままでいいのか?」と自問自答を繰り返す日々。パン作りだけが上達していく。
「何かを変えなくちゃいけない」
素人枠でM-1グランプリに出場する事に。そこでNSCに所属している芸人と知り合う事へ。入学を決意。
翌年、NSCへと入学。しかし、初日の説明会の出来事をキッカケにクビになってしまう。それから2ヵ月間、NSCの学内や近隣を掃除する人に。誰かに命じられたわけではない、頼まれたわけでもない、自分の居場所を作るために必死だった。
NSCに戻った後は同級生とコンビを結成。選抜にも選ばれて順調に卒業へ向かう。卒業公演のリハーサルの日、相方が遅刻をしてしまいクビに。向井はピンとなって卒業する事になった。入学と卒業にクビという問題がつきまとう。
ピン芸人としてやっていく自信もなかった向井。そんな折に、もう一人ピンの芸人を見つける。面白い事を言うわけでもなく、特別目立つタイプでもなく、友達も全然いなかった同級生の岡田だ。
「いつか別の相方を見つければいい」
安易にそのように考え、正式にコンビは組まずに岡田とステージに立ち続ける。
ある時、吉本から正式に登録してほしいと言われる。期日は"3日後まで"。向井は岡田と正式にコンビを組む事になった。コンビ名は『ほのまる』。
その後に、住みます芸人のオーディションを受ける事に。最終選考まで残り、向井が鳥取県出身だという事が目に留まり、ほのまるは『鳥取県住みます芸人』となる。
地元に帰ってきてからは、イベントでの漫才、コント、テレビのインタビュアーなど、仕事の幅は多岐に渡る。また、友達を助けたいという想いから農家の事業を始める。今では立派なブロッコリー農業の経営者だ。
地域の子供達に笑顔を届けたい。お年寄りが住みやすい街を作りたい。
向井は芸人として人を笑わせるだけではない。向井が出来る全ての事を持ってして、人々に笑顔を届けている。
おもちゃ畑公式ホームページ
https://omochabatake.com/
twitter
https://twitter.com/honomaru_t
インタビューを終えて
向井登志彦さん、ありがとうございました!
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