このページの目次
hommeのボーカルギター秋山紘希さんの登場
コンセプトムービー『15年分の告白』
2020年 -コロナ禍やアルバムリリース-
コロナ禍
ライブをしてどのくらいお客さんが来てくれるかとか、それによってどのようなアクションを起こそうかといったことが、全て一回白紙になったのではないかと。だからここから先、どうやってこの状況の中活動していくのかをゆっくり考えていたという感じです。
5年ぶりのフルアルバムリリース
しかし元々バンド畑で育ったので、今でも自分の中にある“バンドマン的な要素”を、久々に出したいという思いがありました。良くも悪くもここ数年の殻を破るというか、予想や期待をいい意味で裏切り、いい意味で予測の範囲に収まらない、“番狂わせ”させるという、そういう狙いで作った作品です。
hommeというバンド
山陰にこだわって活動を続ける理由
企業タイアップ曲を多く手掛ける
ちょっと流行っているものに簡単に乗るのではなく、あくまで歌詞の制約や秒数の制約がある中で、いかにhommeらしさを出すかということを重要視しています。
メンバー脱退を振り返る
逆に二人でやろうとなったからには、三人の時には避けていたこと、できなかったこと、やれなかったことも、もうこの際何でもやっていこうとなっていきました。そこから開けた感じがしましたね。
その頃は駆け抜けすぎたので、めちゃめちゃターニングポイントだったという記憶はあるんですが、あまり覚えてないといえば覚えてないです(笑)すごく悩んで考えていたとか、どんな心境だったかというのはあまり覚えていないんです(笑)
無料CD1万枚配布プロジェクト
世の中のサイズ感で言えばたいしたことではないかもしれないけれど、山陰のライブシーンの中で言えば、セルフプロデュースでここまで様々なプロジェクトをしているバンドも珍しいと思います。
例えば、4枚集めると一つの絵になるというコンセプトで隔月で作品をリリースしたことや、毎月山陰の3会場で自主企画をやった時期もありました。
要は、「また何かやっているな」と思われるのが好きで、毎年何かしら仕掛けていたんです。
そこで、水面下に潜ったふりをして完全な新曲…しかも今までの雰囲気とは少し違う楽曲を制作し、それを出すのと同時に浮上するという案が出ました。そして、それだけでは足りないと考え、無料で配布するという結論に至りました。
相方は驚いていたと思いますが、僕がそういう結構無謀なことを言うのはデフォルトな部分もあるので、受け入れてくれたんですかね(笑)
相方は予算的な部分を試算してくれました。実際レコーディング、アレンジをしてCDをちゃんと作ってとなると、何十万円もかかる規模のことであり、お金的にはかなり厳しいものでした。しかしインパクトの面で考えると、やる価値はあるかもということで話がまとまりました。
ポップなんかも自分たちで作り、僕は運転をひたすらして、島田は飛び込んで事情を説明してというのを繰り返しました。結局220~230店舗置いていただき、加えてライブ会場で配るものを合わせて、1万枚を達成しました。
hommeの企画力と実行力
しかし、CDのクオリティに関しては売れるレベルのものをパッケージしたので、それを無料にしたという面白さ、言葉を選ばないで言うならば“バカさ加減”が僕はたまらなく好きなので、本当にやってよかったと思っていますね。
その情報は、数か月前にぽろっと言っていた一言を、ちゃっかり聞いてちゃっかりメモったりして準備します。驚かせるのが好きなので、基本的にそういう性格なんだと思います。
ワンマンライブの動員数
2017~2018年に松江テルサでワンマンコンサートをさせてもらった時も400人を超える人にお越しいただけました。本当にありがたいことで、ファンの方々には支えられています。
hommeにとっての"ファン"とは
島田さんについて
人間性では僕と合わない部分もあると思いますけど、僕が作る曲を誰よりも好きでいてくれる人だと思っていて、それをずっと信じてくれているから、パートナーとしてやっていけているのだと思います。
もともと責任感が無かったという訳では無いのですが。昔は僕が一人で何でもかんでもやることが多く、車の運転一つとってもそうだし、WEBの管理やあれこれアイディアを出すことも全て自分がやっていることが多かったんです。
そこから島田はどんどん責任感をもってくれて、お金の管理をはじめ僕のメンタルコントロール等、色々な部分を支えてくれています。
僕の場合は何かをやると、極端に言うと一日で結果がほしいタイプなのですが、島田の場合は「まだ一日しか経っていないじゃん」と言ってくれるタイプです。バランスは今すごくいいです。
ステージに立っている時
楽曲制作について
本当にいくらでも湧いて出てきちゃうので、そうなると逆にそれを残したいという思いが強くなるんですね。もちろんいいメロディが浮かべばすぐにスマホで録って残すようにはするのですが、それを実際に起こし作る作業とのバランスが追い付かなくなるので、それがすごく嫌になるんですよ。
めちゃめちゃ溜まっているのに、それを制作する時間がないというのがすごく嫌なんです。
それって音楽を毎日のように生み出している人からすると、スイッチを切る必要がないように思うかもしれません。しかし僕は不器用で、ずっと降り続けていると疲れちゃったりするので、上手い事自分の中で区切りを決めて製作期間を設けているというか。
セルフプロデュースについて
MVについて
hommeにとってのMVというのは、映像に曲が乗っているというだけではなく、歌詞も含めての音楽映像だと考えています。
秋山紘希の素顔に迫る
幼少期、学生時代について
音楽の原体験
島根大学に進学
大学時代はいわゆる研究室というのに入り、卒業論文に向けて勉学をしなければいけないんですけど、僕は絶賛全国100本くらいライブをしていましたので、そういう勉強的なものは最小限しかしていませんでした(笑)
中間発表と言われるものを僕は多分飛ばしていると思うんですよ。そんなことは考えらえないと、教授にすごく怒られたような気もします(笑)
島根大学軽音楽部
部活なので上下関係もしっかりしていて、僕らの頃はみっちり鍛えられるいい環境にいましたね。
それはやりたくなかった訳ではなくて、ただただバンド活動が楽しかったから、どこかに就職したいとかしなければということが考えられなかったのです。
父親
でも一度200人くらい入ったワンマンライブを見に来てもらったことがあって、その時はさすがに少しびっくりしたみたいです。こんなに頑張っているのだと思ったようで、それ以降は仕事をしなさいといったことは言われなくなりました。
"声"が良い
声で分かられるってすごいことだなって。顔で認知されるのはよくあることだけれど、声で分かってもらえるってすごいことですし、何かしら印象に残る声をしているのだろうと思います。
僕は自分の声はむしろありふれている声だと思っていたので、逆にそういう要素を持っているのであれば、生かした仕事をやってみたいなとも思います。夢はジェットストリームやることですから(笑)
リフレッシュ
美味しいお酒と料理をいただくというのが、ストレス解消や息抜きに欠かせないことになっています。家で飲むこともありますが、あてもできる限り良いものを探したいなと思っています。
そして歳を取ったのかもしれないですが、年々魚料理が好きになりますね。山陰のお魚の美味しさに年々気が付けています。それが分かると余計にこの町を好きになりますね。
若者にメッセージ
それが全てではないですが、歌の練習を毎日10分でも、ギターを毎日30分弾くことでも、決めたことはとりあえず一定期間やってみるというのが大事なんじゃないかと僕は思います。
山陰や松江市の話
思い出深い場所
でも100人入ったら身動きが取れないくらいのすごく小さいライブハウスでしたね。そこは自分がバイトしていたというのもあるけれど、初期はバンドとしてもそこから発信していたので、原点的な場所ですね。
スタッフがチームのような存在というか、一緒に山陰のシーンを少しでも盛り上げようと思ってやってくれていて、そこにhommeが関わることにできる限り力を貸してくれます。自分たちにとってかけがえのない存在ですね。
宍道湖
煌々と出ていない日は、それはそれでいいです。昔からこの景色に色々な力をもらったり癒されたりしています。
松江市の魅力
そして、町の空気がすごく好きです。松江市は水の都と言われていて、全国にそういう場所はいっぱいあるけれど、水に囲まれているこの松江の街並みってなんて美しいんだろうって定期的に思いますね。
最後に
今後の夢や目標
僕らは、山陰のブランドになりたい、山陰発の一ブランドになりたいです。それは音楽的にもそうですし、存在としてもそうです。
また、山陰の中には、山陰に根ざしながら、山陰の中から生まれて、全国に自慢できるような企業やお店がいっぱいあります。
それと同じように、僕らも山陰にいながら、山陰の人が全国に自慢できるような音楽を放ち続けながら、山陰では誰もが知っているような有名な存在…山陰ブランドのミュージシャンになりたいです。こっちに住みながら有名になりたいですね。山陰の内側から山陰の音楽を支えたいです。良いものは結局出ていくんだと思われず、山陰の中にもいいものはあるのだと思ってほしいです。
それが今の目標ですね。
読者にメッセージ
自分たちが思うグッドミュージックとグッドメロディを追求していく、ただそれだけなんですね。その結果として皆さんに認知していただいて、山陰のブランドになればと思っています。
そして、何か仕掛けを作って面白い事したい、バカなことしたいという思いを持って、そういうことを企てながら発信していきたいです。
僕らのことを元々応援している人は、これからも変わらず応援していただきたいですし、最近知ってくれた方は、もっともっと興味をもってもらえるように一生懸命頑張るので、見ていてほしいなと思います。
homme Vo/Gt
岡山県出身
ボーカルギター秋山紘希(R)とベースの島田匡祐(L)からなる島根県松江市で結成された2人組ロックバンド。
山陰在住にこだわり、山陰という土地に根差しながら全国に向け様々な発信をし続けながら精力的に活動中。
数多くのライブ活動やイベント出演だけではなく、近年は山陰エリア放送の企業TV-CMでの楽曲使用実績やラジオパーソナリティーとしての活動も行っている。
2006年本格活動開始。
2007年からは活動の幅を全国に拡げ、2008年以降現在までに全国各地で700本以上のライブを行う。
2010年以降毎年地元松江で開催しているワンマンライブは、毎回200人近くの動員。
2014年までの間、スリーピースバンドとして数々の自主企画イベントやリリースなど行う。
2015年2月、バンド結成時からのドラマーが脱退。
同年3月より秋山紘希、島田匡祐の二人での活動を本格始動。
同年6月、山陰エリア全土を中心に無料CDを10000枚配布し、山陰3会場で完全無料フリーライブを行うという「10000枚プロジェクト」を発足。10000枚の配布完了し、フリーライブも各会場大盛況で幕を閉じる。10月からは、10000枚配布した各町のカフェに歌いにいく「homme×10000枚プロジェクトリターンズ」を開催。ほぼ全ての公演がソールドアウトする。
2016年、活動10周年を迎える。
2017年11月、自身初のホールワンマンライブを松江テルサホールにて開催し、450席ほぼ満席で公演を大成功させる。
2018年、クラウドファンディングを行い大成功させ、30曲入りのベストアルバムリリース。11月には再び松江テルサホールでのワンマンライブを開催する。
2020年12月、5年ぶりのフルアルバム「Giant Killing」リリース。各方面で大絶賛を受け、好セールスを記録中。
2021年で活動15周年目に突入した。
hommeオフィシャルWebサイト
http://hommehomme.net/
インタビューを終えて
秋山紘希さん、ありがとうございました!
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