高校在学時にトリマーに興味を持つ。動物に関われる仕事であれば何でも良かった。ただ、好きなことを仕事にできればよかった。

獣医は大学に行かなければならない、トリマーなら自分にもなれるかもしれない。しかし、当時の山陰ではトリマーを学ぶ環境が乏しかった。

高校卒業後は1年間スーパーでアルバイトをする。その後に車の部品屋へ就職。気付けば10年という月日が経っていた。

そんなある日、地元のテレビ番組のニュースで松江総合ビジネスカレッジに動物学科が創設された事を知る。今行くしかない。当時の磯田はすでに30歳。社会的にはまだまだ若いが、学生として見れば決して若くはない。

失うものがない分、勉強には集中できた。実習では大好きな犬と触れ合う事ができて幸せだった。

現在は出雲市平田町で唯一のペットサロン『チルドレン』を開くことができた。
チルドレンの看板犬は殿（との）。殿は専門学校の飼育犬であったが、磯田は譲り受けた。

磯田の隣には、いつも殿がいる。やりたい事が実現できる仕事、それが磯田にとってはトリマーだったのだ。

Webサイト
https://petsalon-children-hirata.jimdofree.com/