画家、安藤真央さんの登場
今回の鳥取×働く人は画家の安藤真央さんの登場です。安藤さん、宜しくお願いします。
声をかけていただいて光栄です。宜しくお願いします。
また、今回の取材は、安藤さんのご紹介により鳥取県西伯郡大山町にあるTEMA-HIMAさんをお借りしています。ガレージの壁には、イトナミダイセン藝術祭2019で安藤さんがライブドローイングを披露された絵が描かれています。すごい迫力ですね。
ありがたい事に、描かせてもらった絵を残してもらっています。
画家としての活動について
若手美人作家の安藤真央さん。
自己紹介
安藤真央です。鳥取県米子市で絵描きをさせていただいております。
どうぞよろしくお願い致します。
ここ1年を振り返って
2019年から2020年にかけて、特に大活躍だった安藤さん。直近1年間はどういう1年でしたか。
初めての個展から始まって、2度の個展をさせていただいたり、藝術祭に参加させていただいたり…本当にたくさんの経験をさせていただいた1年間でした。
本格的に絵を描き始めたのが2018年頃だったので、自分でも頭が追いつかないままにたくさんのご縁をいただいて、本当に感謝の年でした。
イトナミダイセン藝術祭2019について
大山町長田
イトナミダイセン藝術祭2019にも出展されました。名だたるアーティストと並んで作品を展示するまでに至りました。期間中はどのような気持ちで見守っていましたか。
期間中は初めて本格的なペン画に挑戦して、それをライブドローイングで描かせていただいていたので、正直言うと自分のことで必死だったように思います。
その中でもたくさんの素敵なアーティストの方々、関係者の方々に関わらせていたくことができて、ひたすら「楽しい!なんて贅沢な時間!」と思っておりました。
イトナミダイセンで刺激を受けたこと、学んだ事があればお聞かせください。
今まで芸術というものにあまり関わってこなかった人生だったので…初めてたくさんの作り手さんのお話を聞かせていただいて、お人柄に触れて、皆さん愛に溢れてるなー!と思いました。
どんな形であれそこに愛があって、たくさんのものが愛おしく思えました。愛ってなんて自由でキラキラしてるんだろうって感動しました。
第8回リリー・オンコロジー・オン・キャンバス絵画部門で最優秀賞を受賞
TEMA-HIMAさんのガレージに描かれた作品をバックにインタビューに応じていただきました。
2018年には第8回リリー・オンコロジー・オン・キャンバス絵画部門で最優秀賞を受賞されました。受賞を機に心境の変化などあれば教えてください。
私が本格的に水彩画を描き始めたのがこのリリー・オンコロジー・オン・キャンバスでしたので、うまく言葉にできないのですが、とても大きなギフトをいただいたと思っております。
自分が今まで感じていたもの、目に見えないけれど大切なもの、ぼんやりと霧がかっていた自分の中の核を少しずつ思い出させていただくきっかけになりました。
絵の制作依頼について
大変お忙しくされている安藤さんですが、2020年3月現在、依頼を受けての絵の制作は受け付けていますか?
受け付けております。オーダーでいただく絵は自分で好きなように描く絵とはまた違って、気付かせていただくことも多くて楽しいです。
代表作を挙げるとしたら
ご自身の代表作を数点挙げるとしたら、どれですか。タイトルと作品への想いを教えてください。
「魂の故郷」
自分が幼い頃からずっと感じていた大きな愛の空間のエネルギーをどうにか絵に込めたいと思って描いたものです。幼い頃によく遊んでいた神社を思い浮かべて描いたのですが、この絵をきっかけに少しずつ自分の中の愛を表現する方法を教えていただけるようになった気がします。
安藤真央さんの素顔に迫る
画家/安藤真央さんの素顔に迫る。
幼少期・学生時代の安藤さん
自然を愛し、自然と遊ぶ事は、幼少期から変わっていない。
ここからは安藤さんの素顔に迫っていきたいと思います。幼少期、学生時代はどのように過ごされていましたか。
幼少期は畑を駆け回って忍者ごっこをしたり、川で魚とりをしたり、自然の中で遊ぶのが好きでした。その反面、何かを黙々と作って遊ぶのも好きでした。
忍者ごっこは気になるところですが、この頃にはすでに今の安藤さんが完成しているような(笑)
小学校2年生からバレーボールをしていたので、学生時代は部活ばかりしていたと思います。
高校時代はバレーボール部のマネージャーをしていたのですが、目に見えないものがこの世界にはたくさんあって、それが色々なことに影響しているんだということはこの部活の中でも強く感じていました。
絵を描き始めたきっかけ
絵を描き始めたのはいつ頃ですか?また、きっかけがあれば教えてください。
小さい頃は、見たものを正しく描く、というのが苦手だったので自分で絵を描くことはあまりしていなかったのですが、色塗りはすごく好きで。色鉛筆などでよく色塗りをしていました。
作品作りをしている時に考えていること
彼女は何を想い、誰を想い、作品と向き合っているのだろうか。
下描きなどをせず、インスピレーションで思いついたものを描くようにしているので、あまり多くのことを考えないようにしています。
ただ、描いていると周りの人への愛や感謝が溢れてくることがあるので、それを感じながら自分も愛を込めて描いています。
スランプに陥った経験はありますか
スランプに陥った事はありますか。また、スランプまではいかなくとも、気分転換する方法を教えてください。
スランプではないですが、専門の勉強をしていたわけではなく独学で描いているので、「この画材の使い方は合っているのか?」と頭で良い悪いを考えてしまうことがあって。そうなると手が止まりますね。
頭をあまり使わずインスピレーションで描く方が愛が溢れて描きやすいです。気分転換は本屋さんにいくこと、本を読むことですかね。物語が好きです。漫画も好きです。
作り手さんの愛が込められたものにふれるときゅんとするので、ハンドメイドのものがあるお店に行くのも好きです。
自然のあるところに行って地球の愛を再確認させていただくのも気分転換になります。
保育士の仕事の経験
楽しそうに絵を描く彼女の姿は透き通って見えました。
4年間保育士として働いた経験もある安藤さん。子供達と触れ合う中で、どのような経験が得られましたか。
素直であること、真っ直ぐに愛を表現することの大切さや、この世界で愛が1番強いことを思い出させてくれたのは子ども達なので、4年間で本当に素晴らしい宝物をたくさんいただきました。
子ども達はこちらのエネルギーを敏感に感じ取るので、この世界はやっぱり目には見えないけれど大切なものがたくさんあるなといつも思っていました。
"生きる"という事について
身近な方のご病気をきっかけに、表現をする事、絵と向き合う気持ちに変化があった真央さん。当時の心境を教えてください。
当時は自分にできることが少なすぎてとにかく落ち込んでいましたが、生きるということについて真剣に考え、自分の人生に責任を持って真っ直ぐ生きていくことを覚悟したのはこの時だったと思います。
若者にメッセージ
絵が上手くなりたい、画家になりたい若者にメッセージやアドバイスあれば教えてください。
私は上手い絵は描けないので、上手になる方法はなにも言えないのですが…。自分の中に核となるものを見つけると良いのではないかなと思います。
それがあれば何度でも立ち上がれるし、何回でも歩き出すことができるし、迷っても帰ってくることができると思ってます。私も歩いている最中で偉そうなことは何も言えませんので、精進して参ります。
山陰、地域の話
『神様』や『愛』を様々な場所から感じ、作品に活かしている。
安藤さんが考える山陰の魅力
安藤さんが考える山陰や米子市の魅力を教えてください。
ちょっと変なことを言いますが、「あ、ここ神様がいるような気がする」と感じるところが多くて素敵だなと思っています。
神様という表現が適切かどうかはわかりませんが、神社仏閣とかそういう場所に限らず、豊かな自然の中のほんの些細なところに、懐かしさや安心感があるといいますか、繋がっているなぁと思える場所が多くて……自分の魂の故郷に繋がっているのかなと思っています。
画家としてのルーツとなった場所
特に画家としてのルーツとなっている場所、影響を受けた場所はどこですか?
たくさんありますが、1番は地元の神社や自然の中ですね。氏神様に見守っていただきながら、地元の豊かな自然の安心感に包まれて遊んでいた日々があるからこそ、今たくさんの愛を感じて生きていけているのだと感謝しております。
最後に
今後の夢や目標について
夢や目標とは違うかもしれませんが、いただけるご縁を大切にして、ひとつひとつ丁寧に生きていきたいです。
又、もう知っていると思っていることでも理解し終えた気にならず、日々自分をアップデートして生きていきたいと思っています。その先で、たくさんの人がわたしの絵を見て愛を感じてくださって、その愛をまた違う誰かに繋げていってくださって、その輪が広がってあたたかい未来を作り上げていけることを信じています。
読者の方へメッセージ
言葉にするのがあまり得意ではないので、わかりにくいところが多くあったと思います。最後まで読んでくださって有難うございました。
今絵を描いていること、こうしてたくさんの方とご縁をいただけること、私にとっては本当に奇跡のような出来事です。私1人ができることはそんなに多くはないですが、1人1人ができることを集めれば何でもできるような気がしております。
私ができないことができる皆さまに感謝です。いつもお疲れ様です。有難うございます!これからもたくさんの愛を感じられるよう、表現できるよう精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
愛に溢れたインタビューでしたね。今回の鳥取×働く人は、画家の安藤真央さんでした!
安藤 真央(あんどう まお)
画家/デザイナー
鳥取県米子市出身
1991年8月5日生まれ
2018年
第8回リリー・オンコロジー・オン・キャンバス絵画部門
最優秀賞
2018年
第62回鳥取県美術展覧会
入選
2019年
第1回全日本芸術公募展
佳作
イトナミダイセン藝術祭2019
自然を愛し、自然に囲まれて育つ。幼い頃から目には見えない大きなものに包まれている感覚があった。その感覚でいられる時は、自由でいられた。
長くその感覚でいると、日常生活に支障を来す事も。学校での友人関係が上手くいかなくなる事もあった。
その感覚と上手く付き合うために、その正体に辿り着くために、表現をする道を選ぶ。ペンを取り感じるままに描く、色を塗る。
大切な人の病気をきっかけに作品作りの意識が変わり、真剣度は増した。自身の意識の変化と共に周囲からの"見られ方"も変わった。それでも安藤は納得しなかった。まだ正体に近付けていない。
2019年にはイトナミダイセン藝術祭2019に参加。作家として初挑戦となったライブドローイングで人々を湧かす。
名だたるクリエイターと共演し、集落全体の取り組みとその熱に触れる事で愛を感じた。
目には見えない大きなものに包まれている感覚。それは母なる大地から発せられる、大きな大きな底知れぬ愛だった。
愛に包まれ、愛を感じ、愛を表現するのが画家、安藤真央だ。
facebook
https://www.facebook.com/i.skr.ran.kr.mn
instagram
https://www.instagram.com/mao.a05/
インタビューを終えて
大山町長田で取材ができて、イトナミダイセン藝術祭の話も聞けて楽しい時間でした。
安藤真央さんは、今後もっと有名になっていく画家さんだな、と感じました。
安藤真央さん、ありがとうございました!
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山陰ペディアの名ばかり委員長。
担当はシステム、デザイン、ライティング。
本業はWebプロデューサー。
好きな事は、ゲーム・アニメ・お酒を飲むこと、歌うこと。
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