米子市公会堂副館長、藤山嗣郎さんの出演
今回の鳥取×働く人は米子市文化財団、米子市公会堂副館長の藤山さんの登場です。
藤山さん、宜しくお願いします!
藤山さんとは、
わっしょい米子祭りという音楽イベントの実行委員会の方で繋がりを持たせていただいて、この取材が実現しています。
そして、山陰ペディアの鳥取県の方の働く人コーナーも、記念すべきvol.30を迎えます。vol.20が
わっしょい米子祭り代表の
横田誓哉さんでした。
面白い話ができる自信はありませんが、頑張って答えていきます。
基本情報・施設利用について
私達の取材にも真剣に取り組んでいただきました。
自己紹介
一般財団法人 米子市文化財団所属、米子市公会堂の副館長を務めています。
わかりやすく言うと、米子市文化財団という団体に所属していて、赴任先が米子市公会堂、肩書が副館長、という事になります。
米子市文化財団とは
一般財団法人『米子市文化財団』について教えてください。
米子市を中心とした地域における文化の振興及び社会教育に関わる事業を行っている財団法人です。
米子市美術館、米子市児童文化センター、米子市文化ホール、米子市公会堂、米子市淀江文化センター、米子市立山陰歴史館、米子市福市考古資料館、米子市埋蔵文化財センターの管理・運営や米子市立図書館の一部業務の受託、埋蔵文化財の発掘調査などを行っています。
米子市公会堂の利用
米子市公会堂の施設利用の方法、申し込み手順などについてお聞かせください。
公会堂の窓口にお越しいただいてもいいですし、電話をしてもらってもいいです。コンセプトや目的を教えていただければ、使い方の相談や提案の段階からお手伝いさせていただきます。
公会堂の大ホールを借りるのは敷居の高そうなイメージがありましたが、空いてさえいれば一般の方でも利用できるのですね。しかも、想像していた程、料金が高くありませんでした。
例えば、練習のために大ホールを借りる方もおられます。週末や夏場は予約が多くて埋まってしまう事もありますが、事前にホームページで予約状況の確認もできます。
需要が高いホワイエ
以前は、ホワイエは単独でイベントスペースとして利用できなかったそうですが、現在では単独利用も可能となりました。あの場所は需要が高そうですよね。
そうなんです、実はホワイエのご利用がとても多いんです。1時間単位でご利用可能ですので、使い勝手が良いと思います。コンサート、ダンス、合唱など、様々な目的で利用してもらっています。
ホワイエは外からでも見えるので、あそこに人がいると公会堂が賑わっているように見えて良いですね。
Feel友の会
米子市文化ホール、米子市公会堂、米子市淀江文化センターを応援する「Feel友の会」について教えてください。
ホール三館を応援する友の会です。特定のコンサートのチケット先行予約、割引などの特典があります。会費は年会費で1,000円ですので、かなりお得です。
米子市公会堂のモチーフ『グランドピアノ』
米子市公会堂の外観デザインのモチーフは”グランドピアノ”だそうですね。
建築家『村野藤吾』さんがグランドピアノと南米の教会をイメージして設計されたそうですよ。
そんな外観モチーフにもなっているグランドピアノですが、米子市公会堂にもグランドピアノがありますよね。
はい、スタインウェイとヤマハのグランドピアノがあります。申請していただければ、大ホールやリハーサル室などで弾いていただく事が可能です。
物品の販売について
ライブやコンサートでは物販コーナーが設けられる事が多いと思いますが、物品の販売などもできるんですね。
物品の販売につきましては、個別に申請していただく必要がありますが問題ありません。
最も様子が変わらない『和室』
私は知らなかったのですが米子市公会堂には『和室』もあるそうですね。
はい、二十四畳の和室があります。実は61年前から最も様子が変わっていないのが和室なんですよ(笑)
茶道、日本舞踊の稽古、ヨガなどでご利用いただいており、ホワイエと同様に需要があります。
米子市公会堂について
米子市公会堂の大ホール。取材のために特別に入らせてもらえた。人の気配が感じられない大ホールはどこか神聖で厳かな雰囲気を感じる。
前庭のスペースを活かす
夏には『公会堂夏まつり』や『米子盆踊り大会』、またイベントによってはマルシェが並ぶ事もあり中のホールスぺースだけではなく、敷地全体を活かした催しも楽しめるポイントですね。
はい、様々な業種や立場の方の協力もあって、前庭を活かしたイベントの企画に取り組んでいます。前庭に活気があると、通りがかりの方達にも興味を持ってもらいやすいと思いますので。
近年力を入れているイベント
自主企画事業にも注力されていますが、近年力を入れている事業・イベントなどがあれば教えてください。
いえいえ、本当ですよ。
わっしょい米子祭りのように地元出身のアーティスト、クリエイター、活動家やファンの方々と一緒にイベントを作り上げていきたいですね。子供達の夢が膨らむようなイベントを公会堂から発信できたら嬉しいです。
わっしょい米子祭りティザームービー
有名人、公人が来館される際に心がけていること
公人や芸能人など、著名な方が出演されたり来館される事があると思うのですが、職員として心がけている事があれば教えてください。
これは有名人だから、著名人だから、というわけではなく、まずはハード的、ソフト的に安心・安全な施設だと感じてもらえる事。そしてプライバシーの保護など、出演される方にも安心してお越しいただけるような施設であるよう、心がけています。
分け隔てなく、ご利用されるお客様の事を第一に考えて職員一同取り組んでいます。
ボランティア・ロード米子市公会堂
『ボランティア・ロード米子市公会堂』では毎日道路の美化活動をされています。
公会堂の職員全員で取り組んでいまして、ほぼ毎日清掃や手入れを行っています。先日、光栄な事に国土交通省から表彰を受けました。この取り組みは今後も継続していきたいです。
素晴らしい活動ですね。周辺の道路だけではなく、敷地内の草花も手入れが行き届いていますよね。
ええ。実は、中には住民の方が寄贈してくれたものまであるんですよ。
ご自身の育てた花が公会堂の敷地に並ぶという事で、喜んでいただいています。
これからの米子市公会堂
米子市公会堂は、1958年(昭和33年)に山陰一の文化の殿堂として建設され、今なお文化・芸術拠点として大きな役割を担っています。公会堂副館長である藤山さんが考える、これからの公会堂とは。
米子の文化の殿堂という役割を果たしていくことは、とても大事だと思います。ただ、敷居の高い施設にはしたくないですね。人が集まりやすい場所にしたいです。イベントを主催される方にとっても、一般利用者の方にも、もっと気軽に利用していただける施設になる必要があります。
建設当時の話
1958年頃、「一世帯が毎日一円を貯めて公会堂を」と呼びかけがあり、一円募金運動が行われました。建設費1億7600万円のうち3000万円の寄付が集まったそうですね。
ええ、ですので当時の方々にとっては『自分達が建てた施設』としての意識が高かったそうです。
藤山嗣郎さんについて
幼少期や学生時代の藤山さん
何でもスーパーにこなしてしまう藤山さん。幼少期や学生時代の藤山さん、どのように過ごされましたか。
活発で目立ちたがり屋だったと思います。
高校生の頃はメディア関係、特にテレビの仕事に興味を持つようになりました。自分の作ったものを発信して届けたい。そこに反応があれば、それはきっと楽しい仕事だろうと考えるようになりました。
中海テレビで働いていた
中海テレビで働いていました。カメラを持つ事もあれば、記者をして編集までしていました。番組制作に関わる事を一通り学べたので、とても良い経験をさせてもらったと思います。
そうなんですね、テレビのコンテンツって制作が難しく、分業されているイメージがありました。
今はまた少し違うかもしれないけどね。当時は一人の担当者が最初から最後まで番組を作る事は珍しくありませんでした。大変だったという気持ちはありません。むしろ、自分のしたいように制作できて楽しかったですよ。
舞台スタッフをする事も
当時の淀江文化センターで舞台スタッフとして働くようになりました。音響スタッフも経験しました。その後に、米子市と淀江町が合併して、米子市文化財団所属となりました。
副館長の日常業務
公会堂副館長の仕事は多岐に渡る。
そして現在は米子市公会堂副館長の藤山さんですが、日常的にどのような業務が多いですか?
施設の事や職員の事、全体を見て管理するのが主な仕事です。
わっしょい米子祭りのように、イベントの企画をする事も重要な仕事です。
職員さんの働き方
米子市公会堂は開館時間が午前9時~午後10時と長く、施設全体の休館日も少ないです。職員さんの勤務形態や働き方などについて教えてください。
昼と夜とで勤務形態が分かれています。大ホールのみ火曜日はお休みをいただいていますが、どこかの施設は利用されていますし、窓口もあるので分担して運営しています。
この仕事をしていて嬉しかったエピソード
この仕事をしていて良かったこと、嬉しかったエピソードなど教えてください。
公会堂リニューアル時にイベントをしたのですが、超満員でした。多くの方々に関心を持ってもらっているんだな、と実感しました。皆さんに「必要だ」と言ってもらえているようで、嬉しかったです。あの日は、僕にとっても特別な一日だったなぁ。
最後に
今後の夢や目標
藤山さん、そして公会堂の今後の夢や目標をお聞かせください。
繰り返しになってしまいますが、多くの方に利用していただいて、市民の方にとっての身近なホールになれるよう、頑張っていきたいと思います。
読者へメッセージ
公会堂の利用というものは、敷居の高いものではありません。大ホールの他にも利用しやすい施設や設備を揃えています。
米子市公会堂の窓口にお越しいただいても良いですし、お電話でも構いませんので、施設利用に興味のある方はお気軽にご相談ください。
内容についてお困りの場合は、職員が最適な利用方法を提案させていただきます。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
山陰ペディア、鳥取×働く人vol.30は米子市公会堂副館長、藤山嗣郎さんでした。ありがとうございました。
藤山 嗣郎(ふじやま しろう)
米子市文化財団所属/米子市公会堂 副館長/わっしょい米子祭り実行委員
鳥取県米子市出身
1970年6月18日生まれ
一般財団法人米子市文化財団所属、米子市公会堂副館長。
学生時代からテレビの世界に興味を持つ。自身で作成したコンテンツをテレビというツールを通じて発信する事に魅力を感じるようになる。
その気持ちは変わらず、地元ケーブルテレビ局『中海テレビ』へ。カメラを持つ事もあれば、記者をする事も。映像の編集まで手掛けた。当時は分業の体制が整っていなかった分、一人で全てを担当してコンテンツを作る事ができた。不思議と大変だと感じる事はなかった。自分のしたいように番組制作できる喜びが勝った。
その後は米子市文化財団所属に。舞台スタッフとして音響等を担当したり、イベントを企画する立場になる。幼い頃からの目立ちたがり屋の性分。賑やかなお祭りゴトは大好きだ。
米子市公会堂副館長になってからは、更に広い視野で仕事をする事になる。イベントの企画だけではなく、職員の管理も藤山の仕事である。
20018年には、BLACK BOTTOM BRASS BANDで米子市ふるさと観光大使の横田誓哉と共に『わっしょい米子祭り』という音楽イベントを立ち上げる。評価は上々。次年度の開催も決定へ。
米子市公会堂をより人が集まる場所にしたい。文化の殿堂と呼ばれるような雰囲気は壊さずに、市民により身近に感じてもらえる場所にしたい。
米子市公会堂の副館長は、私達が想像している以上に何かを生み出す事に真剣な人物であった。
一般財団法人 米子市文化財団
http://yonagobunka.net/
米子市公会堂
http://www.yonagobunka.net/publichall/
わっしょい米子祭り公式ホームページ
https://wasshoi-yonago.com/
インタビューを終えて
企画や音響、番組制作などイベント作りに必要なスキルや経験を全て備えている方でした。
また一緒にわっしょい米子祭りを盛り上げていきたいです。
藤山嗣郎さん、ありがとうございました!
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山陰ペディアの名ばかり委員長。
担当はシステム、デザイン、ライティング。
本業はWebプロデューサー。
好きな事は、ゲーム・アニメ・お酒を飲むこと、歌うこと。
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