マジシャンとして、境港市議会議員として
いよいよ鳥取ペディアに政治の世界でご活躍されている方が登場。マジシャンとしてのお話も聞くことができて、貴重なインタビュー記事となりました。
鳥取×働く人vol17はマジシャン、そして境港市議会議員としてご活躍されている浜田佳尚さんです!浜田さん、本日は宜しくお願いします!
わざわざ境港までお越しいただきありがとうございます。宜しくお願いします。
マジシャン、そして市議会議員をされている方のお話を聞く機会は貴重ですので、大変光栄です。
浜田佳尚さんの人物像に迫る
主な活動内容
早速なのですが、浜田さんの活動内容をそれぞれ教えてください。
はい。冒頭でご紹介していただいた通り、マジシャンと境港市議、この2つでの活動がメインです。鳥取県若手議員連盟では会長も務めています。
あとは、境港青年会議所(JC)や消防団に所属しています。
他にも、この地域における様々な役員をさせてもらっています。
直近1年間を振り返って
名探偵コナンに登場する話題のキャラクター『安室透』は「トリプルフェイスを持つ男」として知られていますが、浜田さんはそれ以上の顔を持っていますね!(笑)
直近1年間は浜田さんにとって、どのような1年間でしたか。
2018年の2月に選挙がありましたので、前半は選挙に向けての活動が多かったです。
当選させていただきましたが、残念ながら無投票当選という形でした。より一層、身の引き締まる思いです。
幼少期について
これだけ多方面でご活躍されている浜田さん。活発な子供だったのでは?
はい、お察しの通り落ち着きのない子供だったと思います(笑)
男3人兄弟の末っ子なのですが、両親からは私が一番手がかかったと聞いています。
よく転んだり落っこちたりしていました。ひどい時は頭を縫う程の怪我をしてしまった事もあります。
目立ちたがり屋でしたね。あ、それは今も変わらないかな(笑)
学級委員や部活のキャプテンを務める学生時代
中学校の部活動では、ハンドボール部に入部しました。また学級委員を務めたり、生徒会に入っていました。
学級委員をされたり生徒会に入ったりと、この当時から「浜田さんらしさ」がうかがえますね。
高校でもハンドボール部に入部しまして、キャプテンを務めました。
立候補したというよりも、他にキャプテンをやりたがる人がいなくて…。
「誰もしないなら自分がしよう」という気持ちです。
入部当時から「おそらく自分がキャプテンになるんだろうな」とは感じていました。
『マジシャン・ハマー』の素顔
即興でカードマジックを披露してくれた。
子供の頃からマジックを見るのが好きだった
ここからは「マジシャン・ハマー」としての浜田さんに迫っていきたいと思います。
マジックはいつ頃始めたのですか?また、キッカケなどあれば教えてください。
子供の頃からマジックを見るのが好きで、親にマジックの本を買ってもらって練習していました。
いわゆる「マジシャン」として本格的に活動を開始したのは20代前半です。
最初は人を喜ばせたり驚いたりしてくれるのが嬉しくて始めました。今でも”コミュニケーションツール”として、マジックをしていて良かったと思っています。
独学でマジックを学ぶ
という事は師匠のような、浜田さんが師事されていた方はいなかったのですか?
マジックのレベルや規模にもよりますが、仕組みを理解して鍛錬を積めばできるようになると思います。
書店で本も売っていますし、今ではインターネットでマジック解説のページや動画が多くあります。
ステージマジックで大規模なものだと、その分費用もかかりますので、覚えるハードルも高くなってしまいますが。
お客さん参加型のパフォーマンスとなるように意識
マジックのテクニックはもちろんのこと、浜田さんの語り口や演出の上手さに見入ってしまいました。
工夫されていることや、心がけていることがあれば教えてください。
私のマジックは至近距離のものがメインですから、お客さんがいないと成立しません。
”コミュニケーションツール”として、お客さん参加型のパフォーマンスとなるように意識しています。
マジック教室の反響
マジック教室では「カードマジック」や「日用品を使ったマジック」などを教えておられます。反響を聞かせてください。
マジック教室はまだ始めたばかりで試行錯誤している部分もあるのですが、小さなお子様からお年寄りの方まで参加していただいています。
参加してくれた子の親御さんから「家でも練習を続けている」といったようなお声をいただきました。
マジック教室の先生として、心がけている事があれば教えてください。
マジックのタネを教えると皆さん喜んでくれるのですが、演出でどうやって見せるか、という事も含めて学んでいただいています。
マジシャン・ハマーによるマジック教室。この中からプロのマジシャンが誕生するかも!?
マジシャン・ハマーとしてのポリシー
「マジシャン・ハマー」のマジックに対するポリシーを教えてください。
まず大前提として、マジシャンとしては『バレてはいけない』という事が挙げられると思います。
そして、タネを見破らせない技術を大切にしつつも、お客様を置いてけぼりにしないように、自己満足のマジックショーにならないように、ということがマジシャン・ハマーとしてのポリシーです。
洋食レストラン『ダックンダック』では、不定期にマジックショーを行っている。
境港市議会議員、そして地域の活動家として
政治を志したキッカケ
ここからは境港市議会議員として、地域の活動家としての浜田さんについて聞かせてください。
まず、政治を志したキッカケを教えてください。
初めて出馬したのが27歳でした。
政治の世界に興味を持ち始めたのは23歳頃でしょうか。当時は介護士をしていたのですが、周囲には「いずれ市議になる」と言っていましたね。
冗談半分だったのですが(笑)
当時は議員の事とか政治の事とか理解していなかったのですが、地方議員の「高齢化」や「なり手不足」はニュースを通じて知っていました。
それなら、自分がしたいと感じました。
現在、本当に市議会議員をされている、有言実行なところが浜田さんらしいですね。
「市議会議員になる」という目標を持ってからは、マジシャンとしての活動を本格化させました。
マジックを通じて色々な方との出会いを大切にしながら、学ばせていただきました。
介護士としての経験も活きる
介護士としては、どのくらいの期間働かれていたのですか?
約7年でしょうか。この期間中も、様々な経験をしました。多くの出会いがあり、学ぶ事が多い時期でした。
浜田さんの好きな言葉は?
これね、過去に他の取材やアンケートでも聞かれた事があります。
えーと、何て答えていたかな…(笑)
これを機に統一しましょう(笑)
安心してください。
当サイトで永久にアーカイブしておきますので(笑)
思い出しました(笑)
「質実剛健(しつじつごうけん)」です。
私の母校である鳥取県立境高等学校の校訓でもありました。
「中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま」
まさしく、浜田さんの生き様そのものですね。
新しい音楽イベントにも着手
浜田さんと言えば、あの19(ジューク)の岩瀬敬吾さんとも交流がある事で知られています。
私…19(ジューク)世代なんです!
門脇大樹さんを通じて境港でライブをしていただきました。岩瀬敬吾さんも境港市を気に入っていただけたようで、今後も定期的に交流させていただく予定にしています。
また、来年から新しい音楽イベントにも着手していきます。
境港市の音楽イベントと言えば「境港妖怪ジャズフェスティバル」が有名ですよね。
みなと祭の前夜祭的に盛り上がって。海が近く”音楽フェス”としてのロケーションも最高です。
はい。今年も大盛況で幕を閉じました。
地元で音楽活動をされている方が披露できる機会をもっと増やしていきたいです。境港市では、米子市や松江市ほど音楽イベントの場がありません。
例えば岩瀬敬吾さんなど、県外から有名な方をゲストで呼んで、同じステージに地元のミュージシャンの方にも出演していただけるような音楽イベントを開催する予定にしています。門脇大樹さんとも連携をとっていきます。
有名なミュージシャンをゲストに呼ぶと、興味を持ってくれる方が増えそうですね。地元で頑張っているミュージシャンも共演できたら嬉しいだろうし。
知名度のある方に出演していただけるようにプロデュースをしていきたいです。
それに加えて、「境港市を気に入ってくれる」、「また来たい」と言ってくれるアーティストに来ていただきたいです。
そう思っていただけるように、境港の魅力をしっかりPRして、おもてなしをして帰っていただきたいですね。
様々な方の意見を取り入れていきたい
浜田さんが住民の方と向き合う際に、大事にしていること、心がけていることを教えてください。
その方が訴えている事、抱えている問題をきちんと調査して理解すること、"原因"を見ることでしょうか。
一つの問題を取ってみても、立場によって"見え方""捉え方"は様々。一方だけの意見ではなく様々な方からの意見を聞いて、一つ一つのの問題と向き合っていきたいと考えています。
読み聞かせ活動について
子供達に『読み聞かせ活動』をされている浜田さん。『読み聞かせ活動』を始めたキッカケや想いを聞かせてください。
『読み聞かせ活動』はマジシャンや議員という活動の延長線上に位置付けてはいません。
同じ地域に住む一人の大人として、子供達の成長に関わっていきたい、見守っていきたいという気持ちから始めた活動です。
マジシャン・ハマーの飄々とした語り口とは違い、子供たちに優しく読み聞かせている。
ゲタ飛ばしは角度と足をしっかり伸ばす事(笑)
「第20回ゲゲゲの鬼太郎ゲタ飛ばし大会」では実行委員長を務められました。とにかく楽しいイベントですので、こんな質問を投げかけてみたいと思います。
ズバリ、ゲタを遠くに飛ばすコツは?(笑)
毎年、好記録をだされる方に聞いた事があるのですが”角度”が重要のようです(笑)
ポイントは『斜め45度』。
あとは”足をしっかり伸ばす”事らしいです。
最終手段として、お金を払えば何回でも挑戦できますので、それが一番のコツかもしれないですね(笑)
鳥取県若手議員連盟について
地域住民の方に、もっと政治に関心をもってもらいたい
若手議員が立ち上がる事により、若年層からの政治への関心の向上や、政治をより身近に感じてもらう事が期待されます。
鳥取県若手議員連盟への想いを聞かせてください。
市町村の垣根を越えて、政治や議員を知っていただきたいと考えています。例えば、「あなたの町の議員さんの顔と名前、全員わかりますか?」という質問を投げかけた時に、答えれる人ってほとんどいないんですよ。
答えれる人は少ないのですが、「政治への関心がない」「議員の事を知らない」というのは住民の方に責任があるわけではありません。知ってもらうための努力を怠っている私達に責任があります。
鳥取県若手議員連盟では、より政治に関心を持ってもらえるようにブログやSNSの活用、意見交換会などを積極的に行っていきたいです。
これまでの手応えや反響
自治体や党派の垣根を越え連携をとる事により、風通しが良くなり意見交換などもスムーズに行えると思います。
手応えや反響など、聞かせてください。
鳥取県西部全体で「共通した問題」というものが存在する場合、問題意識をシェアできるという点が手応えとして感じています。
例えば、境港市だけで取り組んでも解決できないような問題を、各議員が共通認識として持つことができます。
SNSやWebツールを活用
ブログやSNSの活用について、もう少し掘り下げて教えてください。
若手議員連盟に限らず、各議員さんが日常的に様々な活動を行っています。しかしながら、それが住民の方に届いていない現状があります。
日々何をしているのかわからないから、政治に興味を持ってもらえない、住民の方との距離が近くならない。
壁をなくすためにも、もっとSNSやブログを活用していきたいですね。
ですが、インターネットの力に頼り過ぎるのもいけません。高齢の方には紙媒体の方が伝わる場合もあるでしょうし、顔を合わせて意見を交わした方が伝わる事も多い。
そして、これまで情報発信の重要性を訴えてきましたが、こちらが一方的に発信するだけではなく住民の方の声をキャッチできる場を積極的に設けていきたいです。
プライベートでの素顔
終始、笑顔でインタビューに応じてくれた浜田さん。
スーパーな浜田さんに丸一日の休日ってあるの?
本当にスーパーな浜田さん。
大変ご多忙だと思いますが、浜田さんって丸一日のお休みってあるの?
意識してスケジュールを組めば作れると思うのですが、ほとんどないですね。
休みがあれば家族旅行へ
家族と旅行でしょうか。子供が東京ディズニーランドに行きたがっているので、休みを作って連れていってあげたいですね。
旅行には連れて行ってあげれていないのですが、空いている時間は極力家庭に使うようにしています。
例えば今日も、子供が夏休み期間中ですので、インタビュー前にお昼ご飯を作ってから出てきました。
山陰、鳥取県について
鳥取県の魅力・誇れるところ
浜田さんの考える鳥取県の魅力や誇れるところを教えてください。ちなみに、次の質問では境港市の魅力について聞く予定です(笑)
皆さん言われていると思いますが、海もあり山もあり空港もあり、とても住みやすい環境だと思います。
鳥取に住みながら県外の仕事をされている方も増えてきました。無限の可能性がある県です。
境港市は鳥取県西部側の「玄関口」
では改めて、浜田さんの考える境港市の魅力や誇れるところを教えてください。
境港市は、鳥取県西部側の「玄関口」だと考えています。港町だというのはもちろんですし、米子や松江にもすぐ行けます。米子鬼太郎空港からも近いです。
住む場所としても、境港市は車の渋滞がないので生活しやすいですよ。
米子は結構渋滞がありますよね。私は夕方の混み合う時間に買い物に出る際は、境港に行くことも多いです。
例えば、通勤時間に要する1日当たりの差は5分や10分程度かもしれません。しかしながら、年間で換算すると大きな差になりますよね。
移住者・定住者を増やすために
鳥取県への移住者を増やすために、浜田さんが重要だと考えている事をお聞かせください。
家族で移住されるのか、独身で移住されるのかでアプローチの仕方は変えなければいけません。
例えば、家族で移住される場合は、子育ての環境を気にされると思いますし、独身で移住される場合は、パートナーが見つけやすい環境の整備が求められます。
また、どちらのケースでも雇用の問題や労働環境は気になります。
いわゆる"地場産業"における雇用創出も重要ですし、移住される方が県外で培ってこられた技術や経験を地方に持ち込んでもらえるような、活かしてもらえるような町づくりが必要だと考えています。
確かに、こっちで独立開業をしたり、本社が県外にあっても支社や支部が鳥取県に進出しやすい仕組みがあれば、移住にもっと繋がりそうですね。
最近では、「移住」と「定住」は切り分けて考えなければならないという問題提起もあります。浜田さんはどのようにお考えですか。
移住者に定住してもらうために、意見を言いやすい環境作りや場所の提供が必要不可欠だと思います。
IJUターン者限定の意見交換会の場などが、もっと増えていけばいいですね。
若者へメッセージ
浜田さんのように多方面で活躍したい、浜田さんのようになりたい、そんな若者にメッセージをください。
やりたい事があれば、思い立った時に実行してほしいと思います。もし、何か実現させたい事やしたい事があれば応援します。
私の手の及ぶ事であればサポートさせていただきますので、声をかけてやってください。
若い人のために道筋を作っていきたい
これからの浜田佳尚さん
マジシャンとしても境港市議会議員としても、今の私にしかできない事と日々向き合っていきたいです。今の10代、20代の若い人のためにも、私がどこまでお手本のような存在になれるかはわかりませんが、道筋を作っていきたいです。
若い人のための道筋を作っていきたいと語ってくれた。
読者へメッセージ
最後にこのページの読者の方にメッセージを聞かせてください。
幼少期から目立ちたがりで、何でもやりたがる性分です。
繰り返しになってしまいますが、この記事を読んで一つでも何か気になる事があれば、一緒に何かやりたいと思っていただける方がおられましたら、一緒にやっていきましょう。
気軽に声をかけてください。
本日の鳥取×働く人は、マジシャン・ハマーこと、境港市議会議員の浜田佳尚さんでした!ありがとうございました。
ありがとうございました。
是非また境港市にお越しください。
浜田 佳尚(はまだ よしひさ)
1986年3月21日生まれ
マジシャン/境港市議会議員
男3人兄弟の末っ子。落ち着きがなく、親からは「目が離せない子だった」と言われている。転んで怪我をしてしまうこともしばしば。
幼い頃からマジックを見るのが好きだった。親に買ってもらったマジックの教本を読んでは真似る日々。
「見る」よりも「する」方が好きになるのに時間はかからなかった。マジックの練習をしている時は落ち着きがあったかもしれない。
マジックを通じて人に喜んでもらえるのが嬉しかった。だから続けれた。
中学生になるとハンドボール部に入部。学級委員を務めたり生徒会にも入り、周囲を引っ張っていく役目を務めることが増えた。高校生になってからもハンドボールを続ける。気付けばキャプテンに。
本人は「目立ちたがり屋だった」と当時を振り返る。
大学進学のため県外に行くも中退。鳥取県に帰ってきてから福祉業界へ。介護士として7年勤める。
この頃から、漠然と「将来は市議会議員になりたい」と思うようになる。
また、マジシャンとしての活動を本格派。
初当選後は若手議員として数々の問題に着手。鳥取県若手議員連盟では市町村や党派の垣根を越えて活動を行う。
「活動するだけではなく、それを住民の方に届けたい」とインターネットツール、SNSで積極的な情報発信に取り組んでいる。
Facebook
https://www.facebook.com/yoshihisa.hamada.142
インタビューを終えて
まさしく「多動力」を体現されているような、すごいお方でした。
マルチな活動のお話が聞けて、なんだか2人分、3人分のインタビューを終えた気分です(笑)
浜田 佳尚さん、ありがとうございました!
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