島根県安来市の石橋農園
コンセプトムービー
石橋農園について
石橋農園の紹介
平成26年1月~27年3月まで安来で師匠の元でイチゴ作りの修行をし、新規就農者支援として1年半実践研修をした後、平成28年の12月から5月に1作目を出荷しました。
石橋農園では「紅ほっぺ」という品種のイチゴを作っています。また、島根県独自のイチゴの新品種「おくに」を試験的に作っています。
他のイチゴ農園との違いや強み
イチゴ部会の中では最年少農家
60代で若手と言われる世界ですから、僕なんて赤ちゃんですよ(笑)
石橋さんにとっての直近1年間
イチゴは収穫時期が限られている
イチゴの場合は12月から6月まで半年間採れ続けますが、葉物は1回で終わり、年に2作3作と採れるところが違いますね。
『紅ほっぺ』の魅力

果皮や果肉が美しい紅色をしている
甘いだけではなく、丁度良い酸味があることが特徴です。加工しても酸味や風味が残るので、ケーキ屋さんやレストランでは喜ばれることが多いです。
また、大粒が採れることも魅力です。今まで最大で1粒130gのものもありますよ。
『高設栽培』とは?
土耕栽培では腰を曲げて行う作業も多いのですが、一緒に働く両親の体を思って、作業性も考え高設栽培に取り組んでいます。
安心・安全なイチゴを作るための取り組み
強い農薬は使わず、殺虫剤の代わりに天敵栽培といって「今いる虫をやっつけるための虫」を取り入れる方法も行っていて、安心・安全なイチゴをお届けできるよう気を付けています。
あえてイチゴ農家さんに聞きたい!美味しいイチゴの食べ方は?
練乳は必要ですか?(笑)
気温が低く晴れの少ない安来で、時間をかけて成熟したイチゴは最高糖度が18度にもなっています。できれば、何もかけずにつけずに召し上がっていただきたいです。
イチゴ農家さんの1日
そして17時には農協へ出荷し、取引のあるケーキ屋さんなどへ配達にも行きます。
丸一日のお休みってあるの?
災害への向き合い方、対策など
自然のことですのでね、上手にお天気とは付き合っていきたいです。
イチゴ農家に至るまで
農家を志した時期やきっかけ
元々体が強くなくて、普通の仕事には就けないと思っていた
そこで、自然の中だと元気にいられるかなと。結果的に、今は薬も飲まずに生活できています。そういう意味では天職だったのかもしれません。
そこで少しでも農業に携われることをと思い、大学では生物資源科学部の地域開発科学科に入り、農家を研究対象として勉強しました。
その後地元である安来で、花の新規就農者の募集があり、就農相談を経て平成26年に研修がスタートしました。
そもそも、なぜ『イチゴ』だったの?

イチゴは12月頃から収穫が始まる。
当時安来で就農者の募集の際、「花」、「葉もの」、「イチゴ」をお勧めされていて、それぞれの指導農業士の話を聞いたり、実際に作業を体験させてもらいました。そこでイチゴが一番自分の性格に合っていると思ったんですよね。
花は食べ物ではないということと、時期で単価が大きく変動するということが気になりました。
独立への想い
また、頑張った分だけ作物は応えてくれます。そうやって自分の責任でやってみたいという想いがありました。
農家にも営業力が必要
農協に出ると、「石橋農園のイチゴ」ではなく「イチゴ部会のイチゴ」として販売してもらえます。ただ、今後は「石橋農園のイチゴ」のブランド力もアップしていきたいです。
最初の1軒目は、ハウス資材の方の紹介でケーキ屋さんで使っていただけることになりました。
そのケーキ屋さん主体のマルシェで他のレストランやケーキ屋さんに知っていただけました。今は口コミに頼っている部分があり、今後の課題として挙げています。
各メディアに引っ張りだこ
実は、ああいった取材は農協を通してお話をいただくので、あくまでイチゴ部会の人間として出させてもらっています。
「石橋農園」としての取材は鳥取ペディアさんが初めてではないでしょうか。
就農支援制度について
就農支援制度は全国的にありますが、地方自治体によって内容が大きく異なります。
新しくハウスを購入する場合、金額の7割を補助金で負担され、残りの3割は10年間分割で支払う仕組みになっています。
※平成31年度までの支援制度
農家という仕事の魅力

「美味しい」と言ってもらえると報われる、農家という仕事。
若者へメッセージ
実際仕事に就いてから辞めてしまう方もいるので。実際にやってみて、それでもやりたい気持ちがあればどんどん突っ込めばいいと思います。きっと面白いことができますよ。
フィールドでそこの空気を吸ってみてください。ハウスの中ってなかなか入る機会もないでしょうし。話や本だけでは分かることは少ないと思います。
山陰について
島根県安来市の魅力
有名なのは安来節や月の輪祭りや中海マラソンでしょうか。マラソンは体力づくりのために僕も出ました(笑)
米子と松江、どちらに行くことが多いですか?
米子にはイチゴ部会の一員として3つの市場にイチゴを卸していますし、境港のケーキ屋さんともお取引があります。
鳥取県と島根県の県民性の違い
もしかしたら鳥取県民というよりも米子市の方に言える事かもしれませんが、商売上手の方が多いように感じます。それは農家の方でも。見習わなければいけませんね。
最後に
今後の目標
読者へメッセージ
必ず美味しいと言っていただける自信があります。
そして観光農園もやっておりますので、圃場にもぜひ遊びにきてください。
石橋農園 代表
1988年12月23日生まれ
島根県安来市出身。小中学生の頃から農業に興味を持ち始める。農家ではなかったものの父親が小さな畑を所有しており、そこで手伝う事もしばしば。もしかしたら、テレビやゲームなどの影響もあったかもしれない。
小さい頃は体が弱く、普通の仕事には就けないと思っていた。しかし、自然に囲まれている時は不思議と元気になれた気がする。
まだ農家の夢は確信とならず。
家族や知人に農家がいなければ、自分で学んでいくしかない。大学では生物資源科学部の地域開発科学科に入り、農家を研究対象として学ぶ。
卒業後は斐川の法人で苗作りを経験。これまで自分が描いていた農業とのギャップがない事に気付く。ここで確信に変わる。
就農相談を経て平成26年に農業研修がスタート。
平成28年9月に安来市下坂田町でイチゴ農家として独立。全て自分の責任がしてみたかった。地元農協のイチゴ部会では最年少農家である。
新規就農者10a当たりのイチゴ収量は4tで一人前と言われる中、2作目で4.8tを収めることに成功。3作目では農地面積を9.4aから14.4aと1.5倍近くの広さへ。
頑張っても怠けても作物からは返事がある。
体が弱かったあの頃の自分は、もうどこかにいっていた。
石橋農園オフィシャルサイト
http://ishibashi-ichigo.jp/
石橋農園ECサイト
https://ishibashi-shop.ocnk.net/
インタビューを終えて
石橋賢一郎さん、ありがとうございました!


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