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本格的な鮨を楽しめる鮨割烹きしもと
鮨割烹きしもととは
寿司ネタとしては「バッテラ」と「穴子」を売りにしており、ご好評いただいています。シャリは日南町米を使用しています。お酢は米酢を使っており、米酢は文字通りお米から作るお酢なものですから、シャリとの相性が非常に良く、こちらもご好評をいただいています。
全てというわけではないのですが、市販されているものはほとんど使用しておらず、私が仕込みで作っています。
営業時間・アクセスなど
2018年7月12日で一周年
とは言え、場所だけのせいにもできません。皆様に鮨割烹きしもとを認知していただけるように、私自身が努力していかないといけないと思っています。何かもっと工夫ができないかと、今は試行錯誤中です。
完全な新規のお客様は40代以上の方が中心です。待ち合わせに利用してもらったり、一軒目で利用してもらう事が多いです。
山陰は海の幸の宝庫 ~ネタについて~
そして、冷蔵庫という空間の中で、どのお魚が、どの場所に、どれくらいの量が保管されているのかなど、徹底して把握するようにしています。
細かなところまで、こだわりを持っていらっしゃるのですね。
水分が魚に返ってしまうと魚が傷んでしまって、腐りやすくなってしまいます。このシートを使用すると、それを防げるのです。旨味もそうですが、衛生的な面は特に気を遣っています。
お魚の仕入れ価格の変動は激しいものですか。
かと言って、そうじゃなければ「安い」というわけではないです。「安定」という表現が近いかもしれないです。どんな時期でも変動はしますから、日によって違いますね。
お客様の笑顔が唯一と言える喜び
私も色々なお店で働いていましたが、今のお店の作りですとお客様が召し上がられる表情を見ながら鮨を握れますし、ありがたい事に声をかけてくださる方も多いです。
近くでお客様の顔が見れるのは良いですね。
例え「美味しい」というお言葉を直接いただけなくても、同じネタをご注文していただくと嬉しいです。気に入っていただけたのかな、と。嬉しいものですね。
これ唯一と言っても過言ではありません。本当に。
鮨職人としての岸本博之に迫る
鮨職人としての経歴
離れていた時期に、知り合いのお店から少し手伝ってくれないかと声をかけてもらい、私もちょうどこの仕事しかないと考えを改めていた時期でしたから、戻りました。
握るだけが鮨職人ではありませんし、そういった意味では、今振り返ってみると20代の頃の私は、志が低かったように思いますね。
36歳から46歳までは一つのお店にずっといました。
「師匠」の存在
師匠の鮨は関東の握りなのですが、例えば穴子で言うと関西は腹開き、関東は背開きなのです。穴子は骨の形状が三角になっているのですが、背開きの方が理に適っていると考えています。
今の私の握りは、師匠の教えの賜物だと思っています。
ふぐ調理師の免許も、師匠がお亡くなりになられてから取得したのですが、食べてほしかったです。
一人前の鮨職人になるための年数・期間
時間をかけるのは大切ですし、一人前になるためには時間がかかるのも事実です。しかしながら、私は早く色々な事を習得していった方が良いと思います。
当時と今とでは、時代が違います。「美味しい」と言えるものが、安く手軽に食べられるようになりました。
下積みが大事ではない、とは言いません。しかしながら、技術やその仕組みについては、どんどん学んでいった方が良いと思います。
精度を上げて自分が技術をモノにするまでは、どのみち時間がかかるものですから。
うーん、私は間違ってはいないと思います。努力次第では目標に近付けます。志を高く持っている人間には早く教えて、人材を育てていくべきです。
それに私自身、まだまだ未熟だと思っていますよ。生涯修行の身です。
鮨職人に大事なものは
…うん、でもバランス感覚ですね。ネタとシャリのバランス、指先のバランス感覚、味覚的な意味でのバランス感覚もそうだろうし。
例えば、お店でご来店された時は小さく握る、お持ち帰りの時は大きく握る、など握り方も違います。バランス感覚が一番ですね。
鮨職人を目指す若者にメッセージ
師匠でも、兄弟子にでも良いだろうし、学びたい事はお願いする、わからない事は質問する、どんどんアクションを起こしていってください。
厨房の中でも、例え厨房の外でも。お酒の席で聞くもいいでしょうし(笑)
お客目線での「回らないお寿司屋さん」
敷居の高さはなく、色々なお客さんに来店してほしい
岸本さんのお考えをお聞かせください。
若い方にもどんどん来ていただきたいです(笑)
回らない鮨屋は値段が書いていないお店も多いのですが、鮨割烹きしもとでは全てのメニューに値段を記載するようにしていますし、リーズナブルなお値段で食べられるネタもご用意しています。
お会計の際に、驚くような値段になる事はないですよ。
お好きなものを、好きな順番で
敷居の高さに関連する話が続いてしまって申し訳ないのですが、「注文してほしいネタの順番」やこだわり等はありますか。
しかしながら、お口直しをしていただくためにガリがあるのです。お客様がその時食べたいものを、喜んで握らせていただきます。
、陳列してある穴子を見て「背開きなのですね」と、声をかけてくださりました。
まぁ、あまり気にされなくてもいいですよ(笑)
これからの「鮨割烹きしもと」、これからの岸本博之
今後の目標
…。
いや、現場にはいつまでも経ち続けたいです。
是非一度覗いてみてください。
また、パンフレットを持参いただきますと、生ビール、またはソフトドリンク1杯サービスさせてもらっています。
場所は少しわかりにくいかもしれませんが、是非一度覗いてみてください。
1965年5月15日生まれ
鮨割烹きしもと 代表兼鮨職人
10代で飲食業鮨職人としてのキャリア23年。数々の店でその腕を振るい、2017年7月に独立。米子駅前に店を構える。
店内の全てのお品書きには価格を表記し、回らない鮨屋としての敷居を感じさせないお店作りをする。
職人としての腕もさることながら、鮨業界、若手には柔軟で寛大な考えを示す。
今回のインタビューでは、生涯現場に立つと語ってくれた。
インタビューを終えて
岸本博之さん、ありがとうございました!
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